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【Windowsを快適に】無料で使える「PowerToys」の便利機能5選

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Windowsを快適に!無料で使えるPowerToys便利機能5選

Windowsのパソコンを操作するときに以下のように思ったことはありませんか。

  • このウインドウを常に最前面にしておきたい。
  • ファイル名をまとめて変更したい。
  • ファイルを移動したいが、何かが使用して移動できない。

そんな悩みを解決するのが、Microsoftが提供する無料のツール集「PowerToys」です。このツール集には「ウィンドウを常に最前面に表示する機能」や「ファイル名を一括変更する機能」など、便利なツールが揃っています。

これらの機能を使うことで、Windowsでのさまざまな作業の効率を上げることができます。

しかし、そんなPowerToysにも欠点があります。操作の一部でショートカットキーを使用するのですが、「キーの組合せが多くて覚えられない」「押しにくいキーの組合せがある」といった点です。

その解決策として本記事であげているのが、「マクロキーや追加ボタンのあるキーボード・マウスを使用する」「PowerToysの機能の1つ『Keyboard Manager』を使用する」という方法です。

この記事では、PowerToysのオススメ機能5選ショートカットキーの簡単操作方法について、紹介します。

リーチ

PowerToysを導入して、Windowsでの作業を効率的にこなせるようにしましょう。

「PowerToys」はWindowsを便利にする機能のパッケージ

PowerToysは、Windowsを便利にする様々な拡張機能やツールを詰め合わせしたパッケージです。Microsoftが開発しており、誰でも無料で利用可能です。

このPowerToysの機能はもともとWindowsに組み込むために開発された機能でした。そのため、インストールすると、右クリックメニューへの反映ショートカットキーで動作するなど、Windowsに最初からある機能のように使うことができます。

「PowerToys」のインストール手順

PowerToysは「Microsoft Store」からインストールするのが一番簡単でオススメです。

インストールの手順は以下のとおり。

1.Windowsのスタートメニューから「Microsoft Store」を起動します。
「store」で検索すると、検索結果の一覧に表示されます。

2.「Microsoft Store」が起動したら、上部の検索欄に「powertoys」と入力して検索します。

3.検索結果の中から「Microsoft PowerToys」を選択します。

4.「インストール」(または「入手」)の青いボタンを押して、しばらく待つとインストール完了です。

「PowerToys」の各種機能の有効化方法

PowerToysのインストールが完了したら、各機能のオンオフを切り替えます。

Windowsのスタートメニューから「PowerToys」を起動するか、システムトレイの「PowerToys」アイコンをダブルクリックして開きます。

「スタートメニュー」から起動
システムトレイアイコンから起動

PowerToysの設定画面が開きますので、機能の必要性に応じて、有効・無効を切り替えておきましょう。

各機能の右側にあるトグルを押すことで有効・無効を切替できます。

「PowerToys」のオススメ機能5選

PowerToysの設定画面を開くと、PowerToysには多くの機能があることが分かります。そのため、最初はどれを使えばよいか、とまどうかもしれません。

まずは以下のオススメの機能を使ってみて、慣れてきたら他の機能も使ってみるとよいでしょう。

Always On Top:ウィンドウを常に最前面に表示

「Always On Top」は、特定のウインドウを最前面に固定表示することができる機能です。

通常、ウインドウは選択したものが最前面に表示されます。しかし、場合によっては選択していないウインドウでも最前面で表示しておきたい時がありませんか。

  • Web会議で、発表資料やメモを常に画面表示させておきたい場合
  • 参考資料などを表示しながら、プログラミングやデザインの作業をしたい場合
  • 動画を見ながら他の作業をする場合

アプリケーションによっては、最前面で表示できる機能がありますが、多くのアプリケーションでは対応されていません。

しかし、「Always On Top」を使えば、どんなアプリケーションでも最前面で固定してくれますので、上記のようなケースで大変便利です。

使い方は簡単で、最前面にしたいウインドウを選択した状態で、以下のキーを押すだけです。

Windows + Ctrl + T

ウインドウが青枠表示になり、最前面に固定されます。

電卓を最前面固定

解除したい場合は、固定したときと同様に、同じショートカットキーを押すだけです。

この機能を活用することで、選択したウインドウを最前面で表示しながら裏側のウインドウで作業を行う、といったことができます。

PowerRename:複数ファイルの一括名前変更

「PowerRename」は、複数のファイル名やフォルダ名を一括で変更できる機能です。

例えば、以下の場面でこの機能が役に立ちます。

  • 誤ったファイル名をつけた状態で、大量にコピーしてしまったものを修正したい場合
  • ファイル整理のために、ファイル名に作成日をつけたい場合
  • 拡張子を一括変更したい場合

使い方は、以下のとおりです。

1.名前を変更したいファイルやフォルダを選択して右クリックします。

2.メニューの「PowerRenameで名前を変更する」を選択することで、「PowerRename」が開きます。

3.「PowerRename」が開いたら、上の入力欄に「変更したい文字」、下の入力欄に「変更後の文字」を入力します。

4.入力すると、右側にファイル名がどう変更されるかが表示されます。

5.変更内容を確認して問題なければ、画面下の「適用」ボタンを押すことで、名前の変更が行われます。

また、単純な置換以外にも、正規表現や作成日時の変換などの高度な変換にも対応しています。

変換例

  • 正規表現を利用して、特定の文字列を末尾だけ置換する
  • ファイルの末尾に作成日の8桁の数値を追加する
ファイル名の末尾に作成日を付加する例

この機能を上手く使うことで、ファイル名を変更する時間を大幅に削減することが可能です。

File Locksmith:ファイルやフォルダを使用中のプログラムを表示

「File Locksmith」は、ファイルやフォルダを使用しているプログラムを表示してくれる機能です。

ファイル・フォルダを移動や削除しようとしたとき、「別のプログラムが開いていて操作を完了できない」と表示されることがあります。

しかし、このときにどのプログラムが開いているのか分からない、となったことはないでしょうか。

このような時に「File Locksmith」を使用すると、すぐにその原因となっているプログラムを簡単に確認できます。

使い方は、確認したいファイルやフォルダを右クリックして、「File Locksmith でロック解除」を選択します。

「File Locksmith」が開いて、使用中のプログラムの一覧が表示されます。

右側の「タスクを終了する」を選択することで、そのプログラムを終了させることもできます。

ただし、この方法で終了させた場合、「編集中のファイルなどが保存されない」などの問題が発生する可能性があります。

そのため、できる限り「開いているウインドウを『✕』で閉じる」などの正規の方法で終了させたほうが安全です。

終了した後は、使用中になっていないことを再度確認します。もし終了したのに、まだ一覧上に表示され続けている場合は右上の「更新」を押してみてください。

この機能により、ファイルの移動や削除ができない場合でも、すぐに原因を特定することができます。

PowerToys Run:高機能なクイックランチャー

「PowerToys Run」はMacのスポットライト検索のようなクイックランチャーです。

Alt + Spaceで呼び出せて、さまざまな機能を使うことができます。

  • ファイルやフォルダの検索
  • Web検索
  • インストールされているアプリケーションの検索
  • PowerToysの各機能の実行
  • コマンドの実行
  • 計算機能
  • 単位変換機能
  • 日付・時刻の取得
  • タスクの切替

呼び出す機能に応じて、「=」などの特定の文字を入力しないといけませんが、その文字は「PowerToys Run」上に表示されるため、覚える必要はありません。

このクイックランチャーの利用で、簡単な計算やアプリケーションの実行などの多くのことを1つのところから行えるようになります。

トリミングとロック:アプリケーションの一部を別表示・トリミング

「トリミングとロック」はアプリケーションの選択した範囲を別ウインドウで表示したり、トリミングしたりする機能です。

この機能には以下の2つの機能があります。

  • サムネイル
    • ショートカットキー:Windows + Ctrl + Shift + T
    • 機能:アプリケーションの一部範囲を別ウインドウで表示する
    • 特徴:アプリケーションの操作はできないが、ウインドウの拡大縮小が可能
  • アプリケーションのトリミング
    • ショートカットキー:Windows + Ctrl + Shift + R
    • 機能:アプリケーション自体をトリミングする(選択した範囲外が非表示になる)
    • 特徴:拡大縮小はできないが、アプリケーションの操作が可能

両機能ともに選択した時点の内容をキャプチャするのではなく、リアルタイムで反映されます。

また、「サムネイル」はトリミング元のアプリケーションが他のアプリケーションのウインドウで隠れてしまっても、リアルタイムで表示し続けることができます。

キャプチャ元が隠れてしまっても表示される

ただし、選択したアプリケーションを最小化したり、最大化した別のウインドウの下に隠れてしまうと、反映が止まってしまいます。

この機能は以下の場面で活用できます。

  • 参考資料で必要な部分のみを抜き取って表示したい場合
  • 動画サイトの動画部分のみを表示したい場合
  • 拡大鏡のように大きく表示したい場合

使い方は以下のとおりです。

1.目的のアプリケーションを選択した状態で、上記のショートカットキーを押します。

2.カーソルが十字に変わり、選択したアプリケーション以外が薄暗くなります。

3.ドラッグして、トリミングする範囲を選択します。

4.その範囲がトリミングされた状態で表示されます。

この機能を利用することで、限られたディスプレイの領域を効率的に使うことができます。

ショートカットキーを簡単に操作する2つの方法

PowerToysには複数の便利な機能があり、その中の多くの機能は特定のショートカットキーで実行できます。

しかし、これらのショートカットキーをすべて覚えることは難しいです。また、一部のショートカットキーには押しづらい組合せ両手を使わないと押せない組合せがあります。

このショートカットキーの不便さがPowerToysのデメリットです。

その解決策として、以下の方法があります。

  • 「マクロキー搭載のキーボード」もしくは「追加ボタンのあるマウス」を使用する
  • PowerToysの「Keyboard Manager」を使用する

マクロキー搭載のキーボードや追加ボタンのあるマウスを使用する

キーボード・マウスの中には、通常のキー・ボタン以外に追加のキー・ボタンがあり、ショートカットキーを割り当てが可能なものがあります。

そのようなキーボードやマウスを使用して、PowerToysのショートカットキーを割り当てることで、1キーまたは1ボタンを押しただけでPowerToysの機能を実行することが可能です。

私は今回紹介した「Always On Top」と「トリミングとロック」をよく使っていますが、この2つの機能は片手で押しづらい組合せになっています。

そのため、これらのショートカットキーを以下のマウスの追加ボタンとキーボードのマクロキーにそれぞれ割り当てています。

これらのキーボードやマウスは、通常のものより値段が高い傾向があるため、元々持っていない場合は後述する方法がオススメです。

「PowerToys」のKeyboard Managerを使用する

PowerToysには「Keyboard Manager」という機能があり、この機能は特定のキーを別のキーやキーの組合せに変換することが可能です。

例えば、InsertやScroll Lockなどのあまり使用しないキーにPowerToysのショートカットキーを割り当てます。そうすることで、その1キーを押すだけで、PowerToysの機能を実行できるようになります。

この方法のメリットは、前述したキーボードやマウスを持っていなくても使える方法、ということです。

ただし、既存のキーを変更するため、以下のデメリットがあります。

  • 使用しないキーがない場合、この方法は使用できない
  • 変換したキーの元の機能を使用する必要が出た場合、変換の内容を削除しないといけない

これらのデメリットがありますが、費用もかからず、手軽に使えるため、オススメの方法です。

この方法によるショートカットキーの割当は、PowerToysの設定で「Keyboard Manager」を開くことで設定が可能です。もし、無効になっていたら有効化しておきましょう。

1.「Keyboard Manager」の画面が開いたら、「キーの再マップ」を押します。

2.「キーの再マップ」の画面の「キーの再マップの追加」ボタンを押します。

3.行が新しく追加されるので、左側の「選択」を押します。

4.「選択したキーボードでキーを選択する」と表示された状態で、割り当てる元のキーを押します。すると、「選択されたキー」に押したキーが表示されます。
表示されたのを確認したら、「OK」を押します。

5.つづいて右側の送信が「キー/ショートカットの送信」になっていることを確認して、右側の「選択」を押します。

6.「ショートカットのキーを選択する」と表示された状態で、先ほどと同様にPowerToysのショートカットキーを押します。
押したキーが表示されたのを確認したら、「OK」を押します。

7.これでショートカットキーの割当は完了です。もしさらに追加したい場合は同様の手順で「キーの再マップの追加」で追加します。

8.割当がすべて終わったら右上の「OK」を押して、設定を保存します。

9.「警告:次のキーには割り当てがありません」と出ますが、無視して「それでも続行する」を押します。

以上ですべての設定が完了です。

これで、変更したキーを押すことで、割り当てたショートカットキーの動作が実行されます。

まとめ:「PowerToys」でWindowsの作業を効率化しよう

PowerToysは、無料で利用でき、Windowsの機能を大幅に拡張できる便利な拡張機能集です。

とくに、この記事で紹介したおすすめ機能5選を使いこなせば、日々の作業をより効率的に進めることができます。

たとえば、「Always On Top」や「トリミングとロック」によりウインドウ切替の手間を減らしたり、「PowerRename」の活用で時間を節約するのにとても役立ちます。

さらに、マクロキー搭載キーボード・多ボタンマウスや「Keyboard Manager」を併用することで、PowerToysのショートカットキー操作の負担を軽減させることが可能です。

この便利なPowerToysをインストールして、Windowsでの日々の作業をより効率化させましょう。

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